AbemaTVのサイバーエージェント、転換社債を発行。これが意味するものは?

インターネットの広告業で
多くを稼ぐ、サイバーエージェント。

それだけではなく、スマホなどの
ゲーム事業でも収益を伸ばす。

そして、新事業として注目を
集めるAbemaTV。

そんな会社が転換社債を発行。
それってどういうこと?

サイバーエージェントとは

基本的にはインターネット
広告事業の会社。

代表を務める藤田氏は、
ヒルズ族としても知られ、
女優の奥菜恵との結婚・離婚も
話題をさらった人物。

アメーバブログで一躍有名に
なった企業。

最近ではCMでもよく流れる
グランブルファンタジーの
製作会社、Cygamesなどを子会社にもつ。

広告事業やゲーム事業はすこぶる
好調で、そこで得た利益で
AbemaTVへ投資を行っている。

新しいメディアとして注目されて
いるが、まだまだ大赤字の事業
なだけに、株主の反応も微妙。

転換社債って?

さて、今回のニュースで出てきた
転換社債について。
別名をCB(Convertible Bond)
とも呼ぶ。

当サイトでも中級編のコンテンツで
株に詳しい人でないとなかなか
知られていないもの。

簡単に言えば、企業が資金を
調達するための手段のひとつ。

少し話は逸れるが、企業の
資金調達手段は様々なものがある。

一般的なのは、金融機関から
借りる「融資」。

銀行などがOKすれば貸してもらえる。
当たり前だが、返済が必要。

借りる先が一般の個人になれば、
社債と言われる証券を発行し、
買ってもらうことも可能。

ただし、そのハードルは高く
簡単には発行が出来ない。

そして、株式会社になれば、
新しく株を発行し、買ってもらう
ことで資金を得る方法がある。

特定の第三者に買ってもらうことを
前提で新しく発行されるのは、
第三者割当増資と呼ばれる。

上場企業が新しく発行する場合は、
公募(POとも呼ばれる)となる。

さて、少し難しい話になったが、
では今回の転換社債とは。

分かりやすく言えば、
資金調達先は一般個人で、
基本は借りる「借金」だが、
株式にも変換できるというもの。

株式に変換されれば、その資金は
会社でいう「資本」に組み込まれ、
お金を返さなくてよくなる。

書いてて思ったが、やはり
活字で説明するには少々困難。
詳しくは中級編の動画(会員専用)
でご確認いただきたい。

まぁ、理解してほしいのは
サイバーエージェントが
400億円もの資金を調達する、
ということ。

それから、このニュースは
株価に大きく影響を与える、
ということ。
※株価への影響の話は
また別の話だが、覚えておこう。

何をするつもり?

企業が資金を調達する
理由は2つある。

ひとつは、資金繰りに困った時。
そしてもう一つは、事業投資を
行うため。

サイバーエージェントは、
AbemaTVの事業の強化として、
資金を使う予定。

ただでさえ儲かっている会社が、
わざわざ資金を調達してでも
この事業に力を入れていることが
感じられる。

もちろん、ある程度の勝算が
あるからこその投資だろう。

最近では、AbemaTVのために
プロレス団体を買収したことでも
話題になった。

今回の400億円の資金は、
何かの事業を買うつもりだと
十分に推測される。

それほどの肝いり事業、
といってもいいだろう。

サイバーエージェントの将来は、
AbemaTVの成功に左右される。

たびたびこのブログでも
取り上げているが、
今後も成長を見守っていきたい。

 

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